Interview

「決まっていないから、面白い」——生命保険、宇宙、そしてAIエージェントへ

社員インタビュー|事業開発 久保諒太2026年10月8日梶川嶺

2026年9月にmignへ入社した久保さん。生命保険会社で個人向け営業・営業企画やインド駐在・採用人事を経験し、宇宙ベンチャーの事業開発を経て、今はmignで事業開発を担っています。「AIは初めて」「建設業界も初めて」という状態から飛び込んだ理由、入社前にあった不安、そして実際に働いて見えたことを聞きました。

1. いま任されていること

――担当領域と、直近で取り組んでいることを教えてください。

役職としては事業開発です。ただ実態としては、システム開発・財務経理・人事以外は全部やる、という心持ちでいます。組織のいろいろな側面が、目的に向かってロジカルにも情熱的にも有機的に整合していくべきだと思っているので、そこを細かく切り分けることにあまり意味を感じていないんです。切り分けるというより、繋ぐべきだと考えています。

直近だと、事業戦略——誰にどう貢献するか、そこから逆算して何をすべきか——を立てるところ。それを実現するための提案資料づくり、お客様情報の管理など内部体制の整備、そしてお客様との商談まで。鳥の目でも、虫の目でも、魚の目でも見る必要があります。

そもそも私はAIもソフトウェアも不動産もこの領域のあらゆることが初めてなので、その勉強も社長やエンジニアに助けてもらいながら追いついているところです。

2. 生命保険から宇宙へ、これまでのキャリア

――前職までの業務を教えてください。

前職は宇宙ベンチャーにいました。人工衛星の開発者に対して、ロケットの相乗り打上げ枠を販売し、ロケットなどとの技術調整を行うサービスの事業開発を担当していました。ほかに自治体の宇宙産業振興の支援や、宇宙飛行士訓練にも関わっていました。

その前は生命保険会社にいました。個人向け保険の営業と営業企画が主で、営業職員チャネルも代理店チャネルも見ていました。その延長でインドに駐在もしましたし、採用人事もやっていました。

3. 転職を考えたきっかけと、mignを選んだ理由

――転職を考え始めたきっかけは何でしたか。

前職で大きなプロジェクトが一段落したタイミングでした。会社の規模が徐々に大きくなって、組織の仕組みで動くフェーズに入ってきていた。そういう中で新天地への興味が出ていたところに、お声がけをいただいたんです。

――ほかにも検討していた会社はありましたか。

この経緯なので、必然的にベンチャー企業中心にお話を聞いていました。正直に言うと、他のところの話を聞いている最中に、mignの選考が爆速で進んでいった、という感じです。

――決め手はどこにありましたか。

AIや建築の「手法」「業界」そのものに強い興味があったわけではないんです。惹かれたのは、社会が大規模に変わっていく場所に立ち会えること。建設・土木領域という、AIやDXに関してまだ手つかずのブルーオーシャンに自分たちが踏み込んで、産業を変革していく。しかもそれぞれが大きな裁量を持ち、小規模なチームで変革を実現できる。そこが決め手でした。

4. 入社前の不安と、入ってからの実際

――入社前に不安だったことはありますか。

一般的には、一緒に働く人たちとうまくやっていけるかが転職では一番の不安になると思います。でもそこは、選考の中でメンバー全員に会わせてもらえていたので、不安はありませんでした。

実際の不安は、ソフトウェアやAI、AIエージェントのビジネスや建築・不動産の世界にこれまで携わってこなかったので、そこで貢献できるのかということ。知らない領域・業界にキャッチアップできるのか、という不安です。

――入社してからは、どうでしたか。

キャッチアップは、実際に一番大変です。新しい技術は難しいし、追いつくのに何倍も労力がかかる。並大抵の努力ではついていけない、という緊張感があります。

一方で、自分が知らなかったからこそ、自分が理解していった過程をそのままお客様に伝えられる。それは強みになっています。相手が「わかった」とハマる瞬間が、この仕事の楽しいところですし、逆説的に自分の背景が今の武器だと思います。

5. 前職とのギャップ

――前職(宇宙ベンチャー)とのギャップで、大きかったことは何ですか。

ベンチャー同士なので、実は業界、商材以外ではギャップは大きくありません。そのうえで良かったのは、組織の密度です。前職よりも小さい組織なので、全員と簡単にコミュニケーションが取れる。みんな忙しいのに、聞けば教えてくれるし、相談にも乗ってくれる。

逆に大変なのは、さきほども言ったとおり、新しい技術に追いつくことです。

――前々職(生命保険)と比べると、どうですか。

良い意味でのギャップは、自分で考えたことをその場ですぐ議論できて、自分で手を動かして、最後まで実行できること。縦にも横にも自由度と裁量が大きいんです。

大変なのは、決まっていないことが多くて、指針を立てにくいこと。やっていいのかどうかわからない、抽象度が高くて筋道が立てにくい。ただ、だからこそ面白いんですけどね。

6. 大企業からベンチャーへ、家族はどう反応したか

――安定した会社からベンチャーに移るとき、ご家族の反応はどうでしたか。

私は二度、転職を家族に説明をしています。生命保険会社から宇宙ベンチャーに移るとき、そして宇宙ベンチャーからmignに移るとき。

両親は、どちらのときも反対でした。話そのものは面白がってくれるんですが、そのうえで「それって不安定じゃないの?」「何も知らないでしょ」「今もうまくいってるんじゃないの」と。安定した環境にせっかくできたのに、と前提が崩れることへの心配ですね。

妻は……健康にだけ気をつければ、それ以外のことはなんとかするんでしょ、と反対しないで応援してくれます。ただ、家族に向き合わなくなることだけは避けたいですね。

――そうした声と、どう向き合ってきたのですか。

判断の基準は一つだけで、その声に言い返せるだけの魅力が、仕事の側にあるかどうかです。あるなら行く、ないなら行かない。それだけだと思っています。

逆に言えば、仕事としての魅力以外の部分で無理をする必要はない、とも思っています。家族を納得させるために給与を上げてもらっても、それは本質じゃない。前々職には復職を受け入れる制度もありますが、備えの話と、行くかどうかの判断は別のものです。

これは、いま転職を迷っている方にも同じことが言えると思います。

7. mignには、どんな人がいるか

――社内にはどのような人がいますか。

まず、真面目です。仕事に対するスタンスとして、すべて自分事として捉え、真剣に取り組んでいる。その上で楽しんでいる人たち。

AI活用については、製品がAIなのもあって世の中でもかなり進んでいると感じています。その上でAIの出力をそのまま受け渡すような使い方ではなく、ちゃんと巨人の肩に乗って議論する人たちです。AIができない部分を人がやっている、という感覚があります。

もう一つ特徴を挙げるなら、それぞれが自分の世界観と理屈を持っていること。会社に依存した考え方をしていない。個人が個人のまま、団結したチームを作り上げている感じがあります。

8. これからと、mignへの期待

――1〜3年後、ご自身はどうなっていたいですか。

この会社とサービスを、業界のプラットフォームにしたいです。サービスが業界に浸透していくのがわかるタイミングを、自分の目で見たい。

自分が有名になる必要はまったくなくて、シェアを獲得するために、こっそり貢献している参謀でいたいと思っています。

――mignに期待することはありますか。

全員の主体的な努力が続いていくこと、ですね。自分がどうにかするんだ!という思いが溢れるいまのベンチャー性を持ち続けてほしいと思っています。

いまは、めちゃくちゃ楽しいです。

9. どんな人と働きたいか

――最後に、どのような人と働きたいですか。

変化と努力を楽しめる人です。

AIや建築の経験は、あるに越したことはありませんが、必須ではないと思っています。私自身がそうでしたし、必要なのは変化や学びとそのための努力を楽しむ特性があるかどうか、そこを論理的に考えられるかどうかです。むしろ知らないところから入った人にしか語れないことがあります。

夢と楽しさ。ここに魅力を感じる方と、共に進んでいきたいと思います。

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